PR TIMES プレスリリース

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「コンテンツテクノロジー・イノベーションプログラム(CTIP)」採択技術が決定しました!

2025年09月04日
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DCAJ
コンテンツに関連するテクノロジーの社会実装を支援する経済産業省事業「コンテンツテクノロジー・イノベーションプログラム(CTIP)」の採択技術を発表!

コンテンツに関連する技術の社会実装をサポートするプログラム「コンテンツテクノロジー・イノベーションプログラム(CTIP)」について、応募技術および推薦技術の中から厳正な審査により、6 件が支援技術として採択されました。



CTIPとはコンテンツに関連するテクノロジーが、研究室から世界に出て行くための後押しをするプログラムです。研究室のテクノロジーを社会のバリューとつなげる「Tech × Value Lab」デモ展示をはじめ、様々なステークホルダーの方々とのワークショップの実施等により社会実装を進め、将来的な海外展開につなげていくことで、日本から世界にイノベーションを起こしていくきっかけを作ります。

採択された技術は、国内外の先端コンテンツ技術とクリエイターや開発パートナーとのマッチングの場である「INTER BEE IGNITION × DCEXPO」(会期:11月19日(水)〜21日(金)/会場:幕張メッセ)に出展いたします。ぜひ「INTER BEE IGNITION × DCEXPO」にご参加いただき、新しいコンテンツ・テクノロジーの可能性を、未来の世界を体感してください。
また、こちらの技術について詳しく知りたい方、技術の活用や共同研究等にご関心のある方はぜひCTIP事務局までご連絡ください。

*「コンテンツテクノロジー・イノベーションプログラム(CTIP)」は経済産業省 令和7年度コンテンツ海外展開促進事業(コンテンツ海外展開のための官民連携体制構築事業 )の一環として実施しています。


コンテンツテクノロジー・イノベーションプログラム(CTIP)2025 採択技術(順不同)

【1】ROomBOT: 自助的な生活動作支援に向けた空間知能化ロボティクス
慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 Embodied Media Project
太田雅啓、吉田 貴寿、佐々木 智也、新居 英明、森田 迅亮



高齢化社会が進行する中で、日常生活動作に不安を抱える人々が増えている。こうした人々は身体動作を行う上で他者の直接的な支援を必要としているが、医療・介護業界での人手不足は深刻な社会課題となっている。今後、ますます高齢化社会が進行する中で、他者の手によらない自立的な生活動作支援を行うための技術ニーズは高まっている。
本提案では、このニーズに対し、「空間そのものが支援ロボットとしてユーザーをアシストする」という新たな視点からアプローチし、自立を支える新しい生活空間のあり方を提示する。ロボットを単なる道具ではなく、人の身体の延長として空間に溶け込ませるアプローチにより、ROomBOTは、部屋スケールで稼働するロボットハンドをユーザーの意図に応じて操作可能な、空間統合型ロボット基盤である。天井に取り付けたケーブル駆動モーターにより、空間内を自在に移動できるロボットハンドを実現し、ユーザーの「もう一つの手」として機能する。本技術の大きな特徴は、ユーザーが自ら身体を移動させることなく、ベッド上からでも空間内の物体操作が可能になる点にある。たとえば水を飲む、リモコンを取るなどの基本的な動作が、他人に頼むのではなく自力で行えるようになると期待される。
ROomBOTは、ユーザーの意図に即した直感的な操作を可能にし、身体的負担をかけることなく高い自由度で行動を補助する。本技術は、身体的制約や空間的制約を超えて、人の身体能力を拡張するための新たなインフラとしての可能性を有している。これは、たとえば身体に不自由を抱えるユーザーでも他者に頼らず、自らの意思で行動できる環境の実現に貢献できる可能性がある。

【動画URL】