PR TIMES プレスリリース

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フォクトレンダー Eマウント交換レンズ、自社初の球面収差コントロール機能搭載した中望遠大口径レンズ PORTRAIT HELIAR 75mm F1.8 を発売<コシナ>

2025年06月19日
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株式会社 コシナ
球面収差を発生させ、ソフトフォーカスからバブルボケまで操れる。描写性を優先したポートレートレンズ。2025年6月20日より発売。


PORTRAIT HELIAR 75mm F1.8 E-mount 写真シルバーのリングが自社初搭載の球面収差コントロールリング

(株)コシナ(長野県中野市)は、自社が設計・開発・製造を行う、フォクトレンダーブランド ソニー Eマウント交換レンズ、PORTRAIT HELIAR 75mm F1.8 を2025年6月20日より発売します。

PORTRAIT HELIAR 75mm F1.8 ソニー Eマウント
 希望小売価格(税込)......¥165,000

発売日:2025年6月20日

製品ページ(75mm F1.8)

製品概要
(株)コシナは、球面収差とボケの関係に注目し、フォクトレンダーのフルサイズ用交換レンズとして初の球面収差コントロール機構を搭載。リングの操作で補正不足(アンダーコレクション)および補正過剰(オーバーコレクション)な状態へコントロール可能にすることで、今までにない多彩な振れ幅のボケ表現を生み出します。
主な特徴
■コントロールリングによる多彩なボケ表現
■電子接点搭載のフルサイズソニーEマウント対応
■高い剛性感と耐久性の、総金属製鏡筒
■確実なピント操作が可能なマニュアルフォーカス
■9枚羽根虹彩絞りによる、美しいボケ味
球面収差とは
理想的なレンズは、すべての光線が同じ点に集まることが理想とされますが、光をレンズで曲げることから発生する同じ点に集まらない要因を収差といいます。球面収差はレンズの曲率により光が一点に集まらない現象を指し、補正不足な状態をアンダーコレクションと呼び、過補正の場合をオーバーコレクションと呼びます。
アンダーコレクション(補正不足)の描写とは
レンズ外周付近を通過する光が理想的なピント位置よりも前側に存在します。アンダーコレクション量が大きくなると、ピントのピークが低下し、ソフトフォーカスレンズのような描写になります。合焦点背景のボケは大きくやわらかになり、合焦点前側のボケは硬くバブルボケと呼ばれるボケになります。

ノーマルとアンダーコレクションの比較画像

オーバーコレクション(過補正)の描写とは
レンズ外周付近を通過する光が理想的なピント位置よりも後側に存在します。オーバーコレクション量が大きくなるとアンダーコレクション程ではありませんがピントのピークが低下します。合焦点背景のボケは硬くバブルボケと呼ばれるボケとなり、合焦点前側のボケは大きく柔らかくなります。

ノーマルとオーバーコレクションの比較画像

球面収差コントロールを採用した背景
本来、収差がないレンズが理想的なレンズとして求められる反面、レンズ毎の描写個性は失われてしまいます。本製品は個性的な写真表現を可能にするため、球面収差を恣意的にコントロールすることで現れる描写の違いを作品に活かすことを目的として開発されました。

Photo:大森和幸


PORTRAIT HELIAR 75mm F1.8 の製品外観


レンズ構成図:3群6枚構成で1群を動かすことで球面収差を発生させている


作例

<アンダーコレクション> Photo:大森和幸

<アンダーコレクション> Photo:大森和幸



<ノーマル> Photo:大森和幸

<オーバーコレクション> Photo:大森和幸

製品紹介動画